<開催概要>
安土桃山時代にかけての殿様たちは、はかりごとや武力といった戦いでの強さや能力を第一としていました。しかし、戦いのなくなった江戸時代、17世紀半ばを迎えると、学問や芸術を大切にする傾向が強まります。そのため、江戸時代の殿様たちは、自分の国をよりよくするために、経済や地理、思想などの分野を学び、一方で和歌や書、絵など文化的な趣味を持っていました。
そこで今回は、岡山城展示監修者である歴史学者の磯田道史先生が岡山城に寄託されているコレクションの中から、殿様たちが楽しんだ和歌や書、絵など、彼らの文化的活動の一端をご紹介いたします。資料を通じて、殿様たちの教養の高さとあわせて人間的魅力を感じてもらえれば幸いです。
会 期 令和5年(2023)6月20日(火)~9月1日(金)
9時~17時30分(最終入場17時)
*会期中のお休みはありません。
会 場 天守2階企画コーナー
<見どころ>
(1)岡山、初公開!
磯田先生より、100点余りの資料をお預かりしています。今回は「アート」をテーマに17点を厳選いたしました。すべて岡山初公開資料です。
(2)殿様の人となりも見えてくる!
9代目城主・池田治政の書は、一本芯が通った非常に強い意志を持った殿様でした。書は、太字で、力強く大きな字で、まさに彼の性格が表れた豪快さが見どころです。
(3)殿様の落書きを発見!
最後の長州藩主だった毛利元徳が描いた落書きを公開。彼が、現在の三井住友銀行と合併した十五銀行の頭取(社長)だった時、会議前に描いたもので、その絵に元・岡山藩主の池田章政と元・尾張藩主の徳川慶勝が讃を添えています。
<関連イベント>
〇 ポップアップカードを作ろう!
カードを開くとパっと飛び出すポップアップカードをつくってみよう!
のりとハサミで簡単にできるよ。
と き:2023年7月21日(金曜日) ①10時~11時半 ②14時~15時半
ところ:岡山城 不明門
定員:各50名(当日受付)
講師:小野田 伸 氏(岡山シティミュージアム 館長)
*小学生以下の方は保護者同伴でお願いいたします。
*参加費は無料(天守の入場券が必要です)。
〇 かんたん!豆本教室-アコーディオン型の巻-
アコーディオン型の豆本づくりにチャレンジ!
のりとハサミで簡単にできるよ。
と き:2023年7月23日(日曜日) ①10時~11時半 ②14時~15時半
ところ:岡山城 不明門
定員:各50名(当日受付)
講師:原田 莉沙子(当城 学芸員)
*小学生以下の方は保護者同伴でお願いいたします。
*参加費は無料(天守の入場券が必要です)。