平安時代、紫式部によって著された『源氏物語』は、千年の時を超えて、今なお愛され続けています。『源氏物語』とは、桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏を主人公とし、継母藤壺に始まる愛の遍歴から孤独な晩年までをつづった長編の物語です。
成立当初の受容層は、ほぼ一部上層階級に限られており、物語として本文を楽しでいました。江戸時代になると印刷技術の普及により、大衆にも浸透します。人びとに広く受け入れられたことで、注釈書やあらすじ本、物語を絵画化した源氏絵や生け花、音楽や演劇など、さまざまなカタチで、日本の文化に影響を与え続けました。現代でも切手や二千円札に図案化されるなど身近なところに『源氏物語』は存在します。
本展では、江戸時代を中心に、多様な広がりを見せる『源氏物語』をご紹介します。
日時
令和6年(2024)4月1日(月)~6月16日(日)(77日間)
開館時間 9時~17時30分(最終入場は17時まで)
※4/26~5/6の期間は21時30分まで(天守入場は21時まで)
休館日
なし
場所
岡山城 天守 2階展示室
<関連イベント>
◎講演会「池田光政の文芸圏」(※要予約)
日 時:4月13日(土)13:30~15:00(受付は13:00より開始します)
場 所:不明門(あかずのもん)
講 師:天理大学 文学部教授 原 豊二 氏
参加費:無料(入館料別途要)
定 員:20名(※要予約)
※申し込みは岡山城管理事務所・086-225-2096まで
◎お抹茶とお菓子を楽しみましょう♪
老舗和菓子屋の松涛園の協力のもと、本展示オリジナルのお菓子をご用意いたしました。
お抹茶といっしょにお楽しみください。
日 時:5月18日(土)10時~16時(受付終了15:30)
場 所:天守前広場
協 力:松涛園
お茶菓子代:600円(入場券を提示で100円引き)
定 員 100名(※先着順)
◎邦楽器演奏 岡山城の調べ
『源氏物語』に表される絃楽器は全部で4種類あります。そのうちのひとつが筝です。光源氏らも楽しんだであろう筝の美しい音色をお楽しみください。
日 時:令和6年(2024)5月18日(土)①11時~11時30分 ②13時30分~14時(各30分程度)
場 所:天守前広場
演 奏:岡山大学 邦楽部
参加費:無料
◎匂ひ袋をつくろう(※要予約)
平安時代、貴族たちは自らの衣に薫き染め、香りを身に纏いながら生活をしていました。みなさんも、好みの香りを選択して、オリジナルの匂ひ袋をつくってみませんか。
日 時:6月8日(土)、9日(日)
①13:30~ ②15:00~ 各1時間程度(受付は30分前から開始します)
場 所:不明門(あかずのもん)
講 師:三香堂 代表取締役 森脇 亮介 氏
参加費:1,210円(入館料別途要)
定 員:各10名(※要予約)※小学生以下は保護者同伴
※申し込みは岡山城管理事務所・086-225-2096まで
◎学芸員によるスライドトーク
本展示の見どころを学芸員がスライドをつかって解説します。
日 時:4月20日(土)、5月26日(日)
①10:30~ ②14:00~ 各15分程度
場 所:不明門(あかずのもん)
参加費:無料